”第5のメジャー”と呼ばれるPGAツアーの旗艦大会がいよいよ開幕。賞金総額2500万ドルはツアー最高額であり、優勝者には5年間のシード権に加え、海外メジャー4大会への3年間の出場権が与えられ、名実ともに世界のトッププレーヤーとなる。松山英樹はこれまで9回出場し、トップ10が4回。特に昨年は連日60台の好スコアをマークして6位に入っており、今年もその活躍に期待がかかる。2019年大会から3月開催となり、ライグラス（寒冷地用の芝の一種。冬場用に秋に種がまかれ、夏前には枯れる）での戦いとなる。コースは1982年から変わらずフロリダ州TPCソーグラスが使われる。注目はやはり17番ホールのアイランドグリーン。過去には1日で50個ものボールが池へと吸い込まれたこともあり、今年も選手たちを苦しめる。昨年はスコッティ・シェフラーが逆転で大会連覇を達成。最終日、首位と5打差の6位からスタートしたシェフラーは、首の痛みを抱えながらも4番ホールでチップインイーグルを奪うと、続くホールでも着々とスコアを伸ばしていく。首位のザンダー・シャウフェレが後半に連続ボギーを叩いて逆転を許すと、シェフラーは後続を1打差で押さえて優勝。50回記念大会で史上初の連覇を成し遂げたシェフラーは、同時に前週の「アーノルド・パーマーインビテーショナル」からの2週連続優勝も達成。世界ランキング1位の強さを改めて見せつけた。