秋場文作（渡部篤郎）は西島電機の一社員で、出世とはほど遠い生活を送っていた。ある日、全体会議に出席した秋場は、グループ全ての実権を握る西島会長（中村敦夫）に会う。その側に寄り添う秘書室長であり会長の愛人でもある野関利江（長谷川京子）に秋場は気付く。秋場と利江はかつての恋人同士。秋場には妻子があったが、利江との再会後2人の関係は一瞬で燃え上がる。美しさを増した利江にひかれる一方、秋場にはこれまで抑えてきた出世欲が湧きあがっていた。利江からの情報で秋場は徐々に会長の信頼を得ていく。そんな秋場に、利江は「妊娠している、一緒になってほしい」と打ち明けるが、その瞬間、出世欲にかられた秋場の心中に殺意が芽生え…。